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私の親戚が、仙台市で現在頑張っております。

身内は、地震以来、大学の友人達と支え合い、
実家に帰れることを目指しています。
(バスは予約待ちです。)

身内と一緒にいる阿部君の日記を、
本人の了承を得て、そのまま載せます。



[この件について仙台から]

■「入荷すぐ売り切れ」日用品、首都圏も品薄に
(読売新聞 - 03月16日 03:09)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&id=1536538


僕らのいる仙台中心地は比較的被害の小さいところ。
けれどスーパーコンビニには連日大行列ができる。

昨日僕は自宅に一度帰宅した。
残ってる調味料や食器を、身を寄せてる友人宅に運び入れるためだ。

その途中でガソリンスタンドの行列に並んだ。
愛車のバイクのガソリンがつきかけてたからだ。

なかなか進まない行列。
気になったので、前の様子を見てくることにした。

するとまだスタンドはあいてなかった。


近くの車のガラスをノックし、話を聞いてみた。

「いつ開くかわかりますか?」
「全然見通し立ってないみたいよー」
「そうですか。こりゃ大変だ」
「先頭の方とかは3日前からここに並んでるみたい。
帰るにも、給油ランプ点いちゃって動けないんだって」

なんと聞けば3日間車中泊してるらしい。
食料も水も少ない上に、しかもこの寒さ。
恐れ入るというか頭が下がる。

ぎりぎり走れる僕はガソリンを諦め、
近くのコンビニに停車。実家に連絡をとった。

ここら一帯の公衆電話がなぜか繋がらない。
コンビニを4つまわってもダメ。
ケータイがつながるのが不幸中の幸いだった。

電話が終わった頃、僕が停車していたコンビニに動きが。

シャッターが一部開き、店員さんが顔を出した。

残り少ないものではあるが、販売を開始するらしい。

運良く僕は先頭に陣取れた。
偶然とはいえ停車しててよかった。

その光景をみて続々と人が並び出す。
なかなか開かないことにイライラはしない。
もうここ数日ずっとこんな感じだ。
イライラする暇があったら、
前後の人と談笑してるほうがいい、とみんなわかっていた。


僕の後ろに並んだのは、子供連れの若い夫婦だった。
すぐに打ち解け、ここ数日どんな様子だったか、
水食料、電話電気等々の情報交換をした。

お子さんはちゃんと食事はとれてるようで、元気に走り回ってた。

よく見れば何人かお子さんを連れている方がいた。
飴を袋からだして、子ども達に配っている人もいた。

僕のカバンの中には先ほど別のスーパーで買えた「プッチンプリン」があった。
迷うことなく三個一パックの封を切り、その場にいた子どもに配って回る。

最初は遠慮された。
けどゴリ押しして押し付けた。
最悪、砂糖・水・塩があればいい僕ら若い人間と、子どもは違うからだ。


後ろに並んでた家族のお子さんは、
よくしつけられていたようで、精一杯遠慮して見せた。

けれど僕の強情な姿勢に折れたらしく、
恐る恐る(両親の顔を窺いながら)受け取って「ありがとう」と笑顔をくれた。
それで十分だった。

程なくしてコンビニのドアが開いた。

「販売を開始します。ここに購入できるものを並べますので、
店員に言って、とってもらってください」

いまや仙台のコンビニは入場不可だ。
店員が窓口となって欲しいものなどを聞いて、
それを店員がもってくるというのが主流だった。
ここではバリケードを作って、並べた商品をみて自由に申し出ができるらしい。

ふと気になったので聞いてみた。

「購入制限はどうするんですか? 値段とか個数とか」

どこも購入制限はあるので、確認が必要だ。
しかしコンビニ店員は

「あ、考えてなかったです。どうしよう」

と言った。
逡巡した後、店員が声を張った。

「いまのところ制限は設けません。ご自由にどうぞ!」

それは僕ら消費者からしたらありがたい申し出だった。
けれどそれではいつかは不足する。
先頭の人間が買い占める事態はあってはならない。

みんな同じ考えのようで、

「それはさすがにダメだろう」
「後ろまで回らないぞ」
「いまは並んでる客少ないけど、口コミで広がるぞ。制限した方がいい」

続々と声が上がった。

「2000円制限にしよう」
「高い商品もあるからな、個数の方がいいだろう」
「では同じものは3個までとかは?」
「それだと全種類三個買いができてしまう」

客の間で議論が始まり、店員はただそれを聞いていた。


しばらくしてようやく客側で意見がまとまった。

「一人10点まで、同じ系統のものは2つまで」

それを受けて店員は制限をつけて販売を始めた。
押し合いへし合いもなく、和やかに列は進んだ。


これが仙台の買い物事情だ。

首都圏の買い占め事態は、気持ちはわからないでもない。
実際こっちにも買い占めはある。
けれど、今回のように、お互いのために譲り合う
「みんなでがんばろう」精神を多くの人が持っている。

自分だけが助かればいい、という考えは寂しい。
協力することの大切さと嬉しさを今回の震災で学んだ。

もちろん被害が深すぎて、そんな余裕がない被災地もある。
けれどその被災地のみなさんも、
きっと辛い状況を協力して耐えているはず。

自分が助かるために他人と争っていないと思う。

それを首都圏の人たちはよく考えて欲しいです。

人情が薄れてる都会だからこそ、
改めて見直す機会が必要だと思います。

ものを買うこと事態は悪くありません。
けどその裏にある意識にもう一度手を当ててみてください。

少しでも多くの人が、協力して生活することを願います。

みんなでこの辛い状況を乗り切りましょう!



阿部君、日記を有難う。

被災地では、ガソリンが手に入りません。


私個人ではどうしようもありませんが、
車を乗る身としては、
なるべく車を使わず、
ガソリンを使わず、
自分ができる努力をしたいと思います。

被災地の皆さん、頑張って下さい!